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Twitterマーケティング事例 | 成功例から学ぶ商品・ブランドを拡散させる方法

SNS

今や多くの人がTwitterを使いこなしています。

その大きな市場に企業が参入すればビジネスチャンスなのではないでしょうか。事実、大企業の多くはすでにTwitterアカウントを開設してマーケティングを成功させています。

しかし、

ウチは中小企業だし大企業みたいにうまくいかないんじゃないの?

簡単にTwitterでマーケティングっていうけれどそもそも立ち回り方が分からない。

こういう悩みを抱えている方は多くいることでしょう。

 

大丈夫です。本記事ではTwitterの特性と成功事例を合わせて、成功のためのヒントをレクチャーします。正しく努力することでたとえ中小企業でも大きな成果を上げることができます。いえ、むしろ中小企業だからこそネットから受ける影響は大きく、Twitterマーケティングに取り組む価値があるのではないでしょうか。

色々なSNSがある中でなぜTwitterなのか

現在日本で様々なSNSが利用されています。「Facebook」,「Instagram」,「line」….。このように例を挙げようとすればいくらでも出てきそうなくらい今やSNSは身近なものとなっています。

では、多くのSNSがある中でなぜTwitterがマーケティングに適しているのか。その理由をTwitterの特性と合わせながら解説していきます。

多くのユーザーと高い拡散力・情報の即時性

SNS名 ユーザー数 それぞれの特性
Twitter 4500万人 高い拡散性と情報の即時性
Facebook 2600万人 フォーマルなイメージで年齢層は高め
Instagram 3300万人 写真が主なコンテンツでオリジナリティーが重要
Line 8300万人 1対1の会話がメインで日本で最も使われているSNS

2020年3月現在

参考:https://blog.comnico.jp/we-love-social/sns-users

ユーザー数について

表から見てわかるようにTwitterの国内利用者数は4500万人と国内では2番目の利用者数です。なぜこれ程までTwitterが多くのユーザーに愛されているのかというと、リアルタイムで端的に今の状況や心情をツイートできる点にあります。Twitterユーザーの多くがスマートホンでTwitterを利用しており、その手軽さが通勤・通学時に電車を使う人が多い日本にピッタリというわけです。

なお、2008年時点でツイート数第1位の都市が東京であったことからTwitter社からしても日本は特別な存在であったことは違いないです。

情報の即時性について

Twitterには即時性と拡散性を高める機能がそろっています。

まず、即時性に関してですがハッシュタグ「#」を付けて発信をすることで同じハッシュタグで検索をかけた人に確実に情報をいきわたらせることができます。後で詳しく紹介しますが、セブンイレブンはこのハッシュタグを活用してキャンペーンをいち早く顧客に認知してもらうことでキャンペーンそのものを盛り上げることに成功しています。

 

また、Twitterにはダイレクトメッセージ(DM)機能があります。コチラを利用するのも一つの手です。

具体的にどのような場面で用いるのかというと、多くのユーザーがあなた(会社)のことを知り、商品に興味を持ったとします。購入したいけれどももっと商品のことを良く知りたいという方が一定数いるはずです。また、そういった方々はこう思っているに違いありません。

商品のことについて知りたいけれどわざわざ電話やメールをするのも面倒だな…

何か手軽に質問する方法はないものか…

そんなユーザーの要望に応えられるのがDMです。DMはTwitter上のものですので完全匿名ですし、メールと違って堅苦しい印象はありません。ライトに気軽にチャット形式で質問できますからこれを利用しない手はありません。DMでユーザーの抱える問題が即座に解決できますのでDMでも丁寧に対応することで企業イメージを良いものにすることができますし、ユーザーの商品購入を一押しできる良い機会となるでしょう。

拡散性の高さについて

そして、Twitterの拡散性の高さに関してですが。もちろんその能力はフォロワーが多ければ多いほど強いものになります。

しかし、フォロワーが少なくともTwitterの機能を活用することで最大限の効果を得ることができます。

その機能というのが皆さんご存じリツイートです。リツイートの連鎖がおこることで不特定多数の方にツイートを見てもらうことができます。いわゆる「バズる」というやつですね。

バズるツイートをするにはいくつかコツがあります。そのポイントを簡単に言うと

  • ツイートの有益性(ユーザーの求める情報を発信する)
  • ツイートする時間帯(ユーザーが多い時間にツイートする)

詳しくは下記の記事でどうぞ。

適切なタイミングでユーザーの興味関心を惹く内容や有益で思わず誰かに伝えたくなる内容を発信し続けることでリツイートされることが多くなって多くの人に認知されるようになります。

数万人のフォロワーがいれば広告効果はマスメディアと同等に

前記してある通り、Twitterの拡散性は非常に高いものとなっています。そしてフォロワーが万の域に達せばその広告効果は従来の広告にも勝るほどになります。

数千~万のフォロワーが付くころにはアカウントに権威性が出てきますのでリツイートがされやすくなりますし、それだけのフォロワーがいれば熱狂的なファンが多少いてもおかしくありません。そういう人たちがTwitterをはじめとしたインターネットのプラットフォーム上で口コミという形で勝手にいろいろな人に広めてくれます。

 

そして、Twitterで広告を打ち出したいと考えたときにも利点があります。従来のメディアと比較して考えてみましょう。

例えば新聞に折り込みチラシを入れるとするならば10万部を各家庭に配るときにかかる費用は地域にもよりますが20万円~30万円かかります。しかもそれだけ広告を出しても見てくれるのは何人になるのかが分かりません。ですので従来のマスメディアで広告を打ち出すのは費用対効果がごくわずかにしかないと考えられます。

その点Twitterは少なくともフォロワーの方はコチラに興味があるわけですからフォロワーの数だけ広告効果が十分にあるといえます。また、高い拡散性を活かすことで多くの方に広告を無料で打ち出すことができます。無料で広告効果を得られるというのにその効果に際限はありません。

(有料のTwitter広告というものがありますが本記事で一般的なツイートで広告的ツイートをしていることを想定しています)

短文で多くのことが伝わる日本語の特性とTwitterがマッチ

日本でこれほどまでにTwitterが流行っているのは日本語の特性とあっているからと考えられます。

2016年4月に元米国中央情報局のエドワード・スノーデンさんがこんなツイートをしました。

「Twitterのチートモードは日本語です。小説が書くことができますから。」
この言葉にまさに私が述べたいことが詰まっています。事実外国人の方が日本のツイートを見ると「こんなに多くの内容が1ツイートに収まるのか」と驚くようです。
ツイートはどの言語でも等しく140字制限ですが、日本語の140字を英語になおすと300文字以上になってしまうのだとか。日本語のすごさを感じますね。
日本語には漢字があるのでたった1字でも意味を持たせることができます。それに加えて日本では昔から俳句や短歌など限られた文字数の中で表現する文化がありますからTwitterが性に合っているのかもしれませんね。

Twitterでできること

次にTwitterでできるマーケティング行動について解説します。

まず、Twitterは匿名性が高くカジュアルに発言できることからプラットフォーム上にある声の「量」,「質」ともにけた違いなのですから、マーケティングの対象として目が離せません。

ツイートから顧客のニーズを読む

ある単語を含むツイートが、どれ位ツイートされているのかを見ることでユーザーの関心の対象、関心度合をみることができます。米国では企業や商品に関連するツイートの量を株価推定のアルゴリズムに応用するという研究が進んでいます。こうしたデータをマーケティングに役立てる例としては北海道のとある市のインバウンド観光を促進するために、Twitterのキーワード分析したものがあります。

その例についてもう少し詳しくお話しします。観光のためにデータを集めたときによく出てきた言葉は以外にも「スイーツ」でした。このことから、観光客が求めているものは「ご当地スイーツ」であることが分かります。

ツイートに隠された購買行動のヒントが分かる

ツイートによって購買行動が分かる例としてクリスマス期について述べます。クリスマスという言葉が含まれるツイートは2014年9月~12月の間に1830万件ツイートされています。本記事ではこの年のデータしか出せないが年ごとに同じキーワードのツイートを集計することでそのキーワードに関することの流行り廃りが見えてきます。

では紹介した「クリスマス」のツイートを時期ごとに細かく見ていきましょう。

9月~10月にかけては「楽しみ」や「イベント」,「ディズニー」などの言葉と一緒にツイートされています。このことからこの時期では少し先のクリスマスを楽しみにし、期待で胸を膨らませている様子がうかがえます。

そして11月になると「クリスマスツリー」,「イルミネーション」,「バイト」,「お金」といった単語と一緒にツイートされています。この時期になると具体的なことがツイートされるようになり、中にはお金の心配をするツイートも見られます。

そして12月に入ると「パーティー」,「クリスマス」がツイートされてクリスマス当日にむけてムードが高まっている様子がうかがえる。

これらのことから、ツイートを見ることで消費者がどの時期にどのような消費活動をしているのかが見えてきます。

ツイートから消費者目線での流行が分かる

前記に同じ単語を時系列で調べれば、その流行り廃りが分かると述べた。それを、美容商品のジャンルで調べたデータがあります。

各美容アイテム名を含むツイートを2014年と2015年で比較した。すると昨年に比べてツイート数が増加したものと減少したものがあった。昨年より増えたものが「乳液」,「アイシャドウ」,「美容液」,「ファンデーション」,「チーク」でした。

一方で「つけまつげ」,「アイライナー」などの目を大きく見せるアイテムについてのツイートが減少していました。これはその年「すっぴん風メイク」が流行り、目の大きさよりも肌のきれいさで差別化を図るメイクの傾向が見えてきます。

顧客のリアルな本音が分かる

Twitterはリアルな情報が得られるとして若者に人気があります。2015年に行ったとある調査では10代のスマートフォンユーザーが最も好きな情報源はTwitter(30.0%)という結果が出たており、2位がテレビ(19.2%)で圧倒的でした。そしてLIDDELLk部式会社がおこなった「検索によく使うものは?」という調査ではGoogleに次いでTwitterが2位となりました。Twitterで情報を得るときは速報やライブ情報など最新の情報を得たいときが多いようで、電車の遅延情報がこれにあたります。

他に検索エンジンであられない情報を得るのにTwitterを使うという声もありました。これには新作アプリやリアルタイムなネタ、まだ記事になっていない情報だがあたります。

また、「GoogleはSEO対策がされているのでリアルな情報ではない」という意見があるようにTwitterはGoogleやYahooなどでの検索とは違った検索価値がTwitterにはあるのです。

この本音の集積は自社製品がどう思われているのかが知りたい、あるいは人々は何を欲しているのかを調べる市場調査を行う上でTwitterはまさに情報の宝庫といえます。

Twitterマーケティングの成功事例

そして次にTwitterマーケティングの成功事例を3つ紹介します。これらを参考に独自のスタイルを確立できるように頑張りましょう。

今ではおなじみの11月11日ポッキー&プリッツの日をつくったグリコ

グリコは今では当たり前の「ポッキー&プリッツの日」を制定しました。

このムーブメントの始まりは、1999年でその年から毎年11月11日にキャンペーンを行っています。

2013年にはみんなで「ポッキー」とツイートすることで、ツイート数のギネス世界記録をつくることを呼びかけることをしました。結果的に記録は認められて世界1になりました。

そして、なんといってもこの動きがとてつもない広告効果を生み売り上げ、ブランド、知名度ともに上がったのは言うまでもないでしょう。

「ポッキー&プリッツの日」の知名度とギネス記録に挑戦という分かりやすいものの組み合わせ、そしてツイートするだけという参加ハードルの低さがこのような結果を招きました。

このようにグリコは特定の日に繰り返しユーザーに働きかけることによって知名度を上げたのです。

ユーザーと程よい距離感を保ち高級ブランド路線を確立したハーゲンダッツ

ハーゲンダッツのTwitterのテーマは「熱いファンの要望に日々どうこたえるか」らしく、高級感のアイスを販売する会社としてユーザーのイメージを壊さないようにユーザーにあまり近づきすぎず、あこがれの存在となるように日々運営をしているようです。

ハーゲンダッツは,当初SNS運営はマスメディア向けに行っていたそうですが、ファンに向けて情報を届けるのが良いのではないかと方向転換をはじめました。

その行動は大当たりで、その後は商品情報がより拡散されるようになりブランド力が確固たるものとなりました。

また、ツイートに使われる写真から非常にこだわりを感じます。こだわった写真を使うことでだれもが「おいしそう」,「食べてみたい」などと思わせる特別感を演出しています。これも商品イメージの高級感を出すために有効なのではないでしょうか。

このようにハーゲンダッツはツイートのユーザーとの距離感を大切にしつつコンテンツにこだわることで特別感を出し、ブランド力を高めたのです。

「#」を活用して店頭キャンペーンを大いに盛り上げるセブンイレブン

セブンイレブンは商品紹介のツイートのほかに店頭キャンペーンを盛り上げるためにハッシュタグ(#)を利用しています。

その例が「#進撃のセブン」です。これは2015年に漫画「進撃の巨人」とタイアップしたときに用いられたものでこれは限定のキャラクターグッズの販売を推し進めるためのものだ。なお、この時の調査でハッシュタグが入ったツイートにエンゲージメントしたユーザーをセブンイレブンで普段700円以上の買い物をしている人とそうでない人に分けて比較しました。

すると、普段から買い物している人の来店意向は1.2倍、ふだんはあまりセブンイレブンで買い物をしていない人はなんと来店意向が1.8倍にも高まったのです。

つまり、もともとセブンイレブンを利用しない人がハッシュタグ入りの広告を見たことでセブンイレブンを利用しようという気になったわけです。

このようにセブンイレブンはハッシュタグを利用してここぞという時に来店者数を増やしているのです。

成功事例から学ぶマーケティング成功の道

Twitterでのマーケティングで成功している事例に言えることはブランドとして「誰に」,「何を」,「何のために」発信しているのかが明確であることです。さらには消費者の趣味趣向をツイートから読み取って企業として会話を投げかけたりしているのです。

また、商品プレゼントキャンペーンやツイートをリツイートしてくれたお客さんがレジでスマホ画面を見せてくれたら割引をするなどの工夫を凝らしているところもあります。

コンテンツのユニークさで惹きつける

成功の方法としてツイートする内容のユニークさで勝負しても良いでしょう。

その例として求人広告の「タウンワーク」があります。その取り組みというのが「激レアバイト」の紹介です。日給3万円や交通費支給の普段は見ないような威力的な案件を紹介することで「レア」感をだしユーザーを惹きつけることをしました。また、その紹介文も広告のような固い文章ではなくてユーザーが使うようなやわらかな言葉遣いで親しみをも持たせることにも取り組んでいたようです。

Twitterマーケティングを失敗する企業の特徴

  • キャラクターを意識しすぎて実際に訴求したい商品を売り込めていない
  • 一方的に商品の紹介や事務的な告知だけを行っている
  • ツイートのトーンやマナーが頻繁に変わる

これらが主な理由として挙げられます。

また、アカウント運営者の個性を目立たせるいわゆる「ゆるい」アカウントは支持が得られやすい反面アンチが付くことがしばしばありますから諸刃の剣といえます。

まとめ

Twitterの特性を理解したうえでそれを最大限に活かせるように試行錯誤を重ねましょう。

SNSを完璧に使いこなすのはそう簡単には出来ません。よって思うような効果が出るまで少し時間がかかるかもしれません。しかし、そこであきらめず継続していくことが成功のカギとなります。

 

参考文献 著:崎谷美穂 解説:鷲田祐一 日本経済新聞出版社(2016/8/25)
Twitter カンバセーション・マーケティング ビジネスを成功に導く”会話”の正体

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