Googleには検索品質ガイドライン(General Guidelines )というものがあり、そこには検索したときに上位表示されるための条件が書いてあります。「E-A-T」はいくつかの条件の中のひとつであり、Googleも需要な「E-A-T」が重要であると認めています。
その証拠にGeneral Guidelinesにこのように記載してあります。
E-A-Tとは何か
E-A-Tとはズバリ下記の通りです。3単語の頭文字を取ったもので、Googleが重要視する記事の要素になります。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trust Worthiness:信頼性
それでは順に詳しく見ていきましょう。
Expertise:専門性
専門性とは、文字通りコンテンツが専門性に長けているかどうかです。
実際に、医療系の検索上位記事は、病院やクリニックが書く記事が多いです。
ユーザー側からしてみても、
- そこらの主婦:「おすすめのヘルニアに効く体操」
- ○○整形外科:「医師が勧めるヘルニアに効く体操」
同じようなタイトルを見たときにやはり誰もが後者を選ぶでしょう。同じくGoogleも医者(もしくは関係者)には専門性があり、それに伴って記事にも専門性があると判断されます。
また、もしあなたが医者などの何かの専門家でない場合でも専門性の高いコンテンツを作り続けることでGoogleに認められることがあります。
なお、専門性が高まっていくと権威性と信頼性も上がっていくので専門性のあるコンテンツを用意するのが最も重要です。
Authoritativeness:権威性
権威性とは、他人からの信頼があり、記事の信憑性が認識されているかどうかです。
コチラも同じく医療系の記事で比べてみましょう。
- そこらの主婦:「おすすめのヘルニアに効く体操」
- ○○整形外科:「医師が勧めるヘルニアに効く体操」
さあ、みなさんはどちらの記事を読みたいですか。もちろん医師の書く記事ですよね。
医師という肩書があることでその情報が正しいか正しくないのかに関らずお医者様が言うのだからと信じてしまいませんか。このように記事を書く人がその道のプロというのならコンテンツの権威性はかなり高いものになります。
逆に、主婦が書く情報はどれだけ正確でもその真偽を疑いたくなりますよね。
Googleもイメージとしては今説明したような感じで権威性のある情報を上位表示させます。検索エンジンに投稿される記事は山のようにありますからそのすべてから正しい情報を探すより、あらかじめ権威性により情報の正確さがある程度確保されているものを上位表示させた方が効率的ということです。
Trust Worthiness:信頼性
信頼性とは、サイト運営者・サイト自体の情報が信頼できるかということです。
コチラはほぼ権威性と似たようなものです。信頼性は主に以下の2点で評価されます。
- サイト運営者のその記事に対する専門性(権威性)
- 運営者の情報の豊富さ(どこの誰だかわからない人が書いている記事は怪しさ満載)
前述の者は権威性の所で解説しているので言うまでもありませんので2つ目の運営者の情報の豊富さについてお話しします。
すでに書いてあるように要は「どこの誰だかわからない人が書いている記事は怪しさ満載」ということです。かといってインターネットに個人情報を載せるのは危険ですので身バレしない程度に自身の実績をプロフィール欄に書きこんでおくと記事を読むユーザーやGoogleにもどういう人が記事を書いているのかが分かって信頼性が増すというわけです。
以上が具体的なE-A-Tの説明でした。ここまででお気付きでしょうがこのE-A-Tというのはそれぞれが相互に作用しあっているものだといえます。ひとつとして欠けてはいけないものであって、もしいずれかに欠陥があればE-A-TによるSEO効果が薄れてしまうでしょう。
E-A-Tの重要性
繰り返しますが、SEOにおいてE-A-Tは特に重要視されています。
そもそもE-A-Tは、ユーザーファーストの概念に基づいているものです。ですからユーザーがより満足するコンテンツを提供するために、E-A-Tを考慮したサイト作りが必要となります。
そのほかにも、もちろん「キーワード選定」や「被リンク」などのSEO要素も大切ですが、E-A-Tを考慮することこそがSEOにおいての根幹にあたるのではないでしょうか。
E-A-Tが特に必要な分野
YMYL領域(Your Money,Your Life)と呼ばれる、健康やお金といったユーザー側の将来に大きな影響を与える分野では、特にE-A-Tが重要となります。
YMYL領域の具体的な領域
- 政治経済分野:法律や財政について
- 医療分野:治療法や薬について
- 社会分野:性、障がい、差別などの社会問題について
E-A-Tを得るためにすべきこと
先ほどからどのような記事にE-A-Tがあるのかを解説してきましたが、それらは自身が医師などの専門家になることや専門性のある記事をGoogleに認めてもらうまで書きつづけるというものでした。
サイトを運営する方の多くはビジネスとしてサイト運営をしている方がほとんどでしょう。前述の方法は確実な方法ではありますが労力がかかります。そんなに悠長に効果が出るまで待っていられないというのが本音でしょう。
ですから、多少は効果が薄れるかもしれませんが早期にE-A-Tを高める方法を紹介します。
引用をする
自身または、自身のサイトに権威性がなければ、権威的なサイトから引用をすることで、説得力が増し、それに伴い自身の権威性を得られます。
例えば、経済分野の記事を書くのであれば、経済産業省などが発表している情報から引用することで格段に説得力は増しますよね。このように権威ある文献から引用をするのは非常に有効であるといえます。
なお、権威性を高めようと引用ばかりになっては、オリジナル性が失われてSEO的にはマイナス評価になってしまいます。あくまで引用は自身の主張の根拠としてや補足程度に行いましょう。引用ばかりの文章はもはやあなたの文章ではなく他人が書く文章のようなものです。
コンテンツに具体的なデータを盛り込む
コチラも根本にある考えは引用と同じです。自身の主張の根拠としての具体的なデータを示すことで説得力が増していきます。
例えば、
- A:日本ではiPhoneを使う人が多く、androidを使う人はそれに満たない。
- B:2019年現在、日本ではiPhoneを使う人が69.3%でandroidを使う人は30.4%と倍以上の差がある。(【iPhone VS Android】世界と日本におけるスマホOSのシェア比較 より)
双方を比べたときに説得力があるのはどちらでしょうか。言わずともわかりますよね。もちろんBです。Bには「いつの情報なのか」,「具体的な数値」,「情報ソース」が書かれています。自身の主張の根拠とその情報の出所を明らかにすることでE-A-Tを得られます。
SNS運用に入力する
サイト運営とセットでSNSを運用する人が多いですが、実はSNS運用も非常に効果的ですからその行為は実に理にかなっています。
というのも、フォロワーが多ければそれだけ信頼と実績がある人だということが予想できます。あなたもいわゆるインフルエンサーと呼ばれる人たちを何人かご存じでしょうか。あの人たちは何かわかりやすい専門家の資格を持っているかというとそうではありません。SNSのフォロワー数と彼らが発信する情報の共感性高いことから徐々にE-A-Tが高まって行っているのです。
サイト運営を行っているのであればぜひ同時にSNSの運用も頑張ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上がE-A-Tに関する基礎的な知識です。本文でも述べましたがE-A-TはSEOの観点からみて非常に重要なものです。現在は上位表示されることのないサイトでもE-A-Tを意識し続けることで必ず報われます。
根気強く頑張りましょう。
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