昨今、副業としてライティングを始める人が多いですがなかなか稼げずもがく人が多いのも事実。ライティングは誰にでもできるように思えていくつかのポイントを押さえないと人を惹きつける文章を書くことはできず、いつまでたってもくすぶっている状態が続くこととなります。
逆に言えば少しのポイントを押さえるだけでwebライティングの技術は向上し、求められるライターになることが可能です。
この記事では、ライティング技術の向上、効率的な文章作成方法を紹介しますので、それを参考に今後の活動に役立ててください。
記事を執筆する前に必ずやること
ターゲットを明確にする
これは言わずとも皆さんも分かっているでしょうがやはりかなり大事なことなので強調の意を込めてあえて書かせていただきました。
ターゲットを決めるというのはその記事の基本方針を決めるも同然。性別や年齢層、はたまた何について知りたいと思っている人なのか具体的に決めることで記事の方向性が大きく変わってきます。そこが定まっていなければ主張も地に足がつかないような感じのものとなり、良い記事なんて書けるわけがありません。
大事なことなので何度も言いますが書く前にその記事は誰に向けて書くのかを明確にしましょう。
タイトルと見出し(構成)をあらかじめ考えておく
タイトルと見出しを考えることはすなわち構成を考えるということです。構成も言わずとも大切なのは皆さんもお分かりでしょう。
では、具体的に構成を考えるうえで重要となる点はどのようなことでしょうか。特にこの2点が大事です。
テーマとズレないこと
たとえどのような記事を書くにしろテーマに沿ったことを書くというのは大前提です。文章を書くときは、記事のテーマを十分に理解している必要があります。
構成の時点でテーマとのズレが生じると、当然本文の主張もテーマと異なったものになります。そうなると読者の求める情報を提供することはできないので人に読まれる記事にはなりませんし、記事をクライアントの依頼で請け負っているのであれば合格点を得るのは程遠いです。
結論があること
結論がないダラダラとしている文章は全体的にふわふわした文章になりますし、いつまでたっても読者が求める情報は得られないということで記事が多くの方に読まれることがなくなります。
あらかじめ結論を決めておき、それに基づいて見出しを付けることで文章をスッキリさせることができて読者を飽きさせない文章を書くことが可能となります。
記事の執筆時に意識すること
難解な言葉遣いは避ける
難解な言葉遣いでは読者から読むことを敬遠されてしまいます。例えば、あなたが難解なことを書いてある専門書を読まないのと同じことです。また、web上の記事はさっと読めて、求める情報が得られることが求められますのでより一層ライトな感じが求められます。
なお、言葉遣いで特に気を付けることは以下の2点です。
文章レベルは新聞紙程度にする
難解な文章を避けるとは具体的にはどれくらいのレベルかというと新聞紙くらいのものにしましょう。なぜ新聞紙のレベルにするかというと新聞紙の文章は中学校卒業程度の文章が書かれているからです。それくらいの文章であればだれでも難なく読むことができますし、もっと簡単な文章にしてしまうと稚拙な感じになってしまうのでこのくらいの文章レベルが丁度よいのです。
自分の文章と新聞に書かれた文章を見比べて似た程度の文章を書けるようにしましょう。
漢字と仮名文字のバランスを考えて親しみやすい文章にする
前述したとおりwebメディアではライトさが求められますので漢字と仮名文字のバランスが大切となります。例えば「ありがとうございます」と「有り難う御座います」を見比べたときにどちらが読みやすく親しみの持てる文章かは一目瞭然です。
このように漢字にできる語でもあえて仮名を使うことで柔らかく、親しみやすい印象を与えることができます。
繰り返すようですが、漢字だらけの文章だとかえって読みにくい文章になってしまいますので執筆時には気を付けましょう。
主述をはっきりさせる
これを読む皆さんの中にも「主述をハッキリさせなさいと」学校で言われた記憶がある方もいるでしょう。なぜこれほど間瀬に主述が重要視されるのかというと、文章を書く際に主述をハッキリさせることは文章のねじれを防ぐのに有効だからです。文章のねじれはあらぬ誤解を招くこととなり、時にSNSではトラブルの元となっています。
文章にねじれがある文章とはどのような文章なのか、一度みていただくとその読みにくさが分かると思います。
例)私が好きなのは犬だが、家族は犬より猫のほうが好きです。
この文章の意味は通じることは確かですが、「私は」で始まった文章なのに後半で「家族」が主語を乗っ取っている状態だからです。
この文章は「私が好きなのは犬です」と「家族は犬より猫のほうが好きです」の2つの文章に分けられます。それを無理につなげているためにねじれのある文章になってしまいます。
「私」で始めた文章は「私」が主語の文章でしめるのが理想です。それと同等にいかなる文章でも同一の主語を用いるようにしましょう。
段落でまとまのある文章にする
段落を作ることは作文の基本中の基本です。段落の効果は文章にまとまりを作り、見やすくなるということです。
なお、その効果はweb上ではより顕著に表れます。webメディアを閲覧するときの今の主流はスマートフォンですので画面はPCに比べて小さく、文章を小分けにしないと画面が文字だらけになって読みにくいものとなってしまうからです。
具体的にどのくらいの文字数で段落分けをするのかというと150~200文字くらいです。そのくらいの文字数であればある程度文章にボリュームがありつつ、まとまりを作りことができます。ですが、これはあくまでも目安なので文章のバランスを見て臨機応変に対応してください。
語尾を意識してリズムの良い文章にする
語尾を少し意識するだけで洗練された文章にすることができます。まずは2つの文章を見比べてください。
例1)私は先日セミナーに行きました。そこではライティングに関することを学べました。それを聞いてから、私のライティング技術は上達したのでそのセミナーは有益だったと思いました。
例2)私は先日セミナーに行きました。そこではライティングに関することを学んだのです。それを聞いてから、私のライティング技術は上達したのでそのセミナーは有益だったと感じます。
これらの文章を見比べたときに上の文章はすべての文の語尾が「~ました」になっており、例2の文と比べて単調でつまらない文章となっています。これでは読者が飽きてしまいます。そういった時の対策としては例2の文章のように語尾を少し変えることが求められます。そのほかにも文章が単調にならないための対策があるので詳しく紹介します。
対策
- 「~でしょうか」などと疑問を投げかける語尾にする。
- 「~しましょう」「~せんか」などの語尾を使って提案文にする。
- 「~でした」「~だったです」など過去形にする語尾を用いる。
- あえて「ですます調」と「体言止め」を混ぜる。(多用しすぎるとかえって不自然になるので要所要所で用いる。
これらの対策をうまく用いて読者を飽きさせない洗練された文章を目指しましょう。
主張の後には必ず理由を書く
この記事の各セクションを見てわかるようにそれぞれのポイントごとに理由が書いてあります。なぜ理由を書くのかというと、それがあることで主張の信ぴょう性が増すからです。
いくらボリューミーに有益な情報が書いてあったとしても、その根拠、理由がなければ読者からの信頼度は低くなり、自ずと記事の満足度が低くなってしまいます。
読者に安心して記事を読んでもらい、満足度を高めるために必ず主張の後には理由を書きましょう。
理由に具体的な数値を用いるとさらに効果的
理由を述べるのと同じように、主張の根拠としてデータを提示することでより高い信ぴょう性が得られます。
なお、他サイトからデータを引用する場合はしっかりと引用元を明記しておきましょう。
画像や装飾は最後に行う
画像やアンダーラインなどの装飾を文章執筆時に行っている方が見受けられます。それは一見効率的ですが、実際は非効率を招いています。
なぜかというと、文章をすべて書ききる前に画像挿入や装飾をして、後から見直したときに改めて画像や装飾部分を見てみると不適切に感じたり全体的なバランスを見たときにアンバランスに感じたりすることがあるからです。
このことから画像挿入や装飾を行う際は文章を書き終えてから全体的なバランスを見つつ行いましょう。
記事の仕上げを抜かりなくするためにすること
Wordの校閲機能で誤字脱字をなくす
誤字脱字があっては読者が読みにくいことはもちろん時に読者に誤解を与えてしまうこととなりかねません。ですから誤字脱字のチェックは欠かせません。しかし文章をしらみつぶしにイチから確認していては時間がどれだけあっても足りないですし、間違いを見落とすこともしばしばあるでしょう。
ですから、そんな時に有効なのがWordの校閲機能です。これを使えば瞬時に文章の誤字脱字、文法的におかしいところを指摘してくれて効率的に文章を修正することができます。
1人の読み手として客観的に文章を見直す
記事も完成に近づいたところで必ずやってほしいのが見出しにある通り、客観的に記事を見直すということです。客観的に見直すとは、自分がその記事を読むであろう人の立場に立ってその人のニーズに応えられる情報があるのか、それで本当に満足できるのかを読者の立場になって考えることです。
その記事を読むであろう読者のニーズと少し違う場合はタイトルを変えたり、思い切って文章を書き直したりしましょう。そして、絶対にやってはいけないのは違和感があるにも関わらず何も手を加えないことです。記事はその少しの修正が積み重なり、より良いものとなっていき、読者を満足させ、検索結果でも上位を勝ち取ることができるものへとなって行くのです。
記事投稿状態での最終確認を欠かさない
記事投稿状態での最終確認というとWordPressではプレヴューを用いて疑似的に投稿状態の記事を閲覧することができるものです。アップロードされたのと同じ状態の記事を一度読むことで画像がきちんと表示されているのか、正しい位置で改行されているかなど読者目線で読みにくいところがないか再確認できます。
何度も確認するのは手間がかかって大変ですが、これだけ厳重に確認した記事であれば読者も満足するものになっていること問違いありません
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